秋になると風が激しく吹き荒れ、冬になるとぼたん雪が降り積もります。休むべき理由と言い訳は本当にたくさんありました。しかし私は、夜明けと共に家を出て、京畿道加平郡の天聖山にある夫の墓まで登りました。
文総裁が聖和した後、私は朝夕、霊前に食事を捧げ、本郷苑まで往復しながら、心の中で夫と多くの会話を交わしました。そうして、夫の考えが私の考えとなり、私の考えが夫の考えとなりました。
待墓の精誠を捧げた私は、一九七〇年代に夫が横断したアメリカの五千六百キロの道をたどり、スイスのアルプス山脈にある十二の峰を訪れて、祈祷と瞑想をしながら夫と霊的にさらに近く交感しました。私は、夫と全世界の信徒に約束しました。
「草創期の教会に返り、神霊と真理によって教会を復興させます」いつでも行きたい、とどまりたい場所、暖かい母親の懐のような教会をつくることが、私の夢です。それは、夫が描いた夢でもあります。
夫と私は、生涯を通して数多くのことを共に経験しました。私だけが心にしまっているエピソードは、さらにたくさんあります。私はこれまで以上に、神様と人類のために献身しようと決心しました。その日から、一時も休んだことはありません。
自叙伝「平和の母」~山道で出会った野花のほほ笑み~(P29~30)
■家庭盟誓5節心が主体であり、体が対象であるように、天上世界が主体であり、地上世界が対象になるのです。したがって、天上世界に合わせて生きなければなりません。霊界を感じることができ、天の父母様が悲しむこと、喜ぶことを感じられる、体恤的生活にならなければならないというのです。天宙大家族を成そうとするなら、天上天国と地上天国が一つになるようにしなければなりません。ただ、人間だけが天の父母様と真の愛を中心として、天上世界と地上世界を連結させることができるのです。天の父母様の子女として、私たちは、天の父母様のみ旨の為に、毎日一歩でも前進する生を生きなければなりません。アジュ