神はモーセに、彼はカナンの地に入ることができないと言われ、「神の霊のやどっているヌンの子ヨシュアを選び、あなたの手をその上におき、彼を祭司エレアザルと全会衆の前に立た せて、彼らの前で職に任じなさい。そして彼にあなたの権威を分け与え、イスラエルの人々の全会衆Iを彼に従わせなさい」(民数二七•1~20) と語られた。
ヨシュアは、御察四十日期間に不信に陥って しまったイスラエル民族の中で、モーセが立てた幕屋のための基台の上に雄々しく立ち、変わらざる信仰と忠節をもって、「幕屋のための基台」を造成し、最後までそれを信奉した、たっ た二人のうちの一人であった。このように、たとえモーセは不信に陥っても、石板と幕屋と契約の箱とは、依然として、ヨシュアが立てた幕屋の為の基台」の上におかれていたのである。 それゆえに神は、ヨシュアをモーセの代理として立てられ、その内的イスラエルの民を彼に服従させ、彼と共に、「幕屋のための基部」の上に立たせることによって、磐石の水を中心とする「出発のための摂理」を成就され、この摂理に基づいて、かれらがカナンの地に入ることにより、そこで、「堕落性を脱ぐための民族的な条件」を立て、第三次路程のヨシュアを中心とする「実体基台」をつくらせようとされたのであった。<原理講論P392〜393>